この度、京橋・ギャラリー椿にて個展を開催する運びとなりました。
本展について
人間が社会の中で生まれ、成長と共に失っていくものを考えて表現している。
こどもが描画材料を手にし、身体行動の結果としての絵を描いてから、3次元絵画を描くようになるまでに、概ね同じような道筋をたどる。そこに現れる表現方法は成長と共に失われ、多くのこどもが表現活動から遠ざかり、美術教育を受ければ「技術」を習得する。
こどもの絵の共通した特徴は、目で見たものを描く視的リアリズムではなく、身体で経験し、知っていることを象徴的に描く知的リアリズムにある。取り返そうとこどもの表現に倣っても、依拠する視点が異なれば、それは空虚な真似事にしかならない。しかし成長した大人としての目線と技術を持ち、真似事を行うことによって、失った視点を顕在化させながら、元来持ち合わせていた視点を追想する。
本展では、100号、50号を含む油彩作品およそ15点を展示いたします。この機会にぜひご高覧ください。
2024年6月1日(土)〜 6月15日(土)
12:00〜19:00
日・月・祝日休廊
※オープニングレセプション:6月1日(土)17:00〜19:00
ギャラリー椿
→http://www.gallery-tsubaki.net/tsubaki.html
〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F